エイジフレンドリーシティ構想について

エイジフレンドリーシティとは、高齢になっても社会の支え手として活躍でき、支えが必要になった場合でもいきいきと暮らせる「高齢者にやさしい都市」として世界保健機関(WHO)で提唱された取組で、高齢者はもちろん、子育て世代などすべての世代にとって暮らしやすいまちを意味している。また、8つのトピックに関する84のチェックリストも作成し、高齢者にやさしい都市の普遍的な基準とすることを意図とした自己診断ツールを作成している。秋田市では、市民を対象としたアンケート調査および聞き取り調査を行い、既存の各調査結果と合わせて課題を抽出したうえで、エイジフレンドリーシティ実現に向けて取り組んでいる。

8つのトピック
1 屋外スペースと建物、施設の整備
2 交通機関の利便性の向上
3 高齢者の住環境の整備
4 高齢者の社会参加
5 お互いを認め合う地域と社会
6 高齢者の就業や市民参加の機会の増加
7 高齢者の情報環境の整備
8 保健・福祉・医療サービスの充実

「秋田市総合計画」のもと、「秋田市地域福祉計画」および「秋田市高齢者プラン」など各部門ごとの個別計画との整合を図りながら、高齢者の社会参加や地域貢献、生きがいづくり・コミュニティ活動を創出しており、それらの活動が地域課題の解決につながるしくみづくりを計画的に進めている。エイジフレンドリーシティ構想の実現には、総合計画に横串を刺した庁内横断的な取り組みとなっている。
宇都宮市では第6次総合計画の策定に向けて検討が進められているが、人口減少・超高齢社会のまちづくりの視点は必須であり、庁内横断的な取り組みを推進する上で大いに参考になった。