質 問 項 目
1 災害時の安全・安心の確保について
1) 避難所の開錠
2) 避難生活における安全・安心の確保
3) 福祉避難所
2 困難を抱える女性への支援について
1) 「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」に基づく取組
2) 宇都宮市つながりサポート女性支援事業
3 宮っこを守り・育てる都市宣言の具現化について
1) 宮っこを守り・育てる都市宣言の周知啓発
2) 子どもの意見表明権
4 福祉的視点による住宅政策について
1) 住宅確保要配慮者への支援
2) 市営住宅居住者の住環境問題と住み替え
5 誰もが自由に移動できるまちづくりについて
1) バス事業者への支援
2) 地域内交通の在り方
3)子どもの移動支援
質問及び答弁(抜粋)
1 災害時の安全・安心の確保について
3)福祉避難所について
Q 私は能登半島地震の被災地で状況把握とニーズの聞き取りボランティアを行ったが、福祉避難所を知らない人が大半だった。そこで、今回の質問にあたり宇都宮市内3つの障がい者施設の利用者家族と職員を対象にアンケートを実施したところ、利用者家族で「福祉避難所の存在を知っている」は、35名中7名、内、「避難する福祉避難所を知っている、決めている」は1名のみだった。この結果が全体的な傾向だとすれば、福祉避難所を必要とする方の大半が、その存在を知らないことになるため、現在の認知度を正確に把握するとともに、要配慮者を支援する団体等と連携して周知徹底を図るべきと考えるが、見解を伺う。
A 【保健福祉部長答弁】令和5年度の世論調査では災害時の避難場所を確認できている市民の割合が51.5%であり、福祉避難所の認知度も同様と考えられる。福祉避難所のさらなる周知を図るため、現在取り組んでいる市HPや防災出前講座等に加え、新たにチラシを作成・配布するとともに、障がい者団体等に協力頂き周知を強化していく。
【要望】福祉避難所の認知割合が私の調査と市とでは乖離していたため「市の世論調査は一般の避難所の話であり、福祉避難所の認知度につながるとは言えない。この点をしっかり認識して調査すること」を強く要望した。
Q 本市の福祉避難所は一般避難所の一画に設置されることから、精神に問題を抱える方や多人数が苦手な方は避難生活を送れず、必要なケアも受けられない現状にあるので、早急に民間社会福祉施設等との災害時協定を拡充し、要配慮者向けの福祉避難所を増設させるとともに、平時から受け入れに関する事前調整をすべきと考えるが、見解を伺う。
A 【保健福祉部長答弁】現在、43の民間福祉施設と災害時協定を締結しており、拡充に取り組んでいく。災害発生前の事前調整は、災害発生時には民間福祉避難所の受入人数が限られ、保健師等の意見を基に入所調整するため難しい。
【用語説明】「福祉避難所」とは、主として高齢者、障がいのある方、乳幼児等、特に配慮を要する方のための避難所を指します。