令和4年度決算の概要
▶決算審査の結果
歳入については、市税が2.3%の増加となっており、これまでコロナ対策として取り組んできた結果であると受け止めており、また納付しやすい環境の整備に取り組んだ結果、収入率も過去最高の98.0%を維持するなど評価できるものである。
歳出については、市民生活や地域経済を支えるため、新型コロナウイルス感染症対策や原油価格・物価高騰対策として、ワクチン接種や住民税非課税世帯への支援、中小企業に対する支援などに積極的に取り組んできたほか、未来の市民が安心して生活できるまちの創造に向けて、総合的な雨水・治水対策や少子高齢化対策、子育て支援の充実に取り組むとともに、宇都宮駅東口地区の整備やLRTを基軸とした公共交通ネットワークの構築、ゼロカーボンシティの実現に向けた取り組みなど、本市が将来にわたり発展していくための施策事業にも着実に取り組んできたことが確認できた。
一方で、42年ぶりに本県で開催された「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」を通じて得られたレガシーを今後のスポーツ振興や地域発展につなげていくことや、令和4年2月に発生したクリーンパーク茂原の火災事故を教訓とし、再発防止の徹底に取り組んでいくこと、これらについては着実な推進を要望するものである。
予算の執行結果については、概ね適切な管理運営がなされ、市民福祉の向上と市政発展に資する各種施策および事業の効果が創出されていると判断し認定を可とした。
【企業会計決算審査特別委員会】
▶決算審査の結果
●水道事業・下水道事業
物価高騰対策として水道料金の一部免除を実施したことを高く評価する。今後も市民に寄り添った政策を実行すると共に、国庫補助等を活用しながら財源の確保に努められたい。下水道事業については、当年度に発生した他会計負担金の受け入れ超過問題に対して厳正な対応策を講じつつ、頻発する局地的な豪雨に備え、雨水幹線の再整備計画を構築するなどして安心安全な下水処理や施設管理を心がけていただくことを強く求めて認定を可とした。
●中央卸売市場事業
市場施設等整備基本計画に基づき当年度に策定された「賑わいエリア整備方針」が着実に具現化しつつあることは喜ばしい限り。しかしながら、その投資額は大きな財政負担となることを忘れてはならない。今後とも、費用対効果を常に意識しつつ、当該計画や方針に従い、市民の期待や希望に応え得る「開かれた食のランドマーク」づくりに尽力いただくことを求めて認定を可とした。
【活動報告】先進都市調査研究 令和5年7月24日~26日