質 問 項 目

1 選挙における投票について
2 LRT事業と交通政策について
 1)ファーストワンマイル交通について
 2)バス路線の再編と地域内交通について
 3)公共交通とクロスセクター・ベネフィットについて
3 保健福祉行政について
 1)初期救急医療機関(市夜間休日救急診療所)の果たす役割について
 2)宇都宮准看護高等専修学校について
 3)宇都宮市医療保健事業団健診センターにおける社会的処方の視点を加えた特定保健指導について
4 地域共生社会の基盤づくりについて
5 子どもの居場所づくりと地域福祉について
6 教育行政について

質問及び答弁(抜粋)

2 LRT事業と交通政策について
2)バス路線の再編と地域内交通について

Q 8月17日に行われた議員協議会において、LRTの開業予定と駅東側における公共交通再編案の概要が示された。当初の開業は令和4年3月だったことを鑑みれば、バス停の位置やバスの運行間隔、地域内交通やバスとの接続場所、駐輪場や駐車場に関する情報など、より具体的な内容が公表されて然るべき。早急に、バス路線再編後の暮らしをイメージできるよう丁寧に説明し、市民理解と意識醸成を図るべきと考えるが、見解を伺う。

A バス路線再編の実施内容を決定する「地域公共交通利便増進実施計画」を年内に策定し、速やかに公表する。また、地域の公共交通がどのように便利になるのかを地区ごとに取りまとめたパンフレットを作成し、市内全世帯に配布する。バス運行ダイヤなどの詳細も決定次第速やかに周知を図る。

3)公共交通とクロスセクター・ベネフィットについて
※クロスセクター・ベネフィットとは主に公共交通が健康・福祉、経済、環境や、定住促進など、行政の様々な分野にもたらす便益、地域における公共交通の価値を多面的に評価するもの。

Q 本市はLRTを必要な都市の装置としており、その整備効果として、住民の生活の維持や住民の外出意欲の向上、観光促進、要介護の抑制・健康年齢の引き上げなど、期待している。このような定量的に計測することが難しい価値を評価することはなかったが、近年、公共交通の生み出す価値を医療などの他分野も考慮し、クロスセクター・ベネフィットを算出する研究がなされている。本市においても取入れ、公共交通の真の価値を示してはいかがか、見解を伺う。

A 令和2年度に市内各地域の特徴や傾向を把握するため地域別データ分析を実施し、公共交通の利用状況と生活習慣健康度について分析し、公共交通と健康分野の相関関係を把握した。また、LRT整備が進む駅東側においては、人口増加や地価の上昇などの効果がすでに発現している。今後も、LRT整備効果をはじめ、バスや地域内交通なども含めた公共交通ネットワーク全体の充実がもたらす、クロスセクター・ベネフィットの把握に努める。

3 保健福祉行政について
1)初期救急医療機関(市夜間休日救急診療所)の果たす役割について

Q 感染爆発中で迎えたお盆の時期、発熱外来の予約を取ろうにも電話が繋がらず、県のコールセンターや市保健所にも繋がらない状態であったが、夜間休日救急診療所の受診者数は思ったほど多くはなく、初期救急医療機関の役割は果たせたのか。いつインフルエンザの感染爆発が起きるとも限らず、新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた「新興感染症対策」は、今後の医療、保健、福祉に係る計画の大きな柱の1つである。感染症患者と非感染症患者とが完全に接触しない形で診療・検査が受けられる体制を整えるとともに、コロナ疑いの患者さんを断らない体制を整える必要がある。老朽化した施設に問題があるのなら改善計画を示すべきである。見解を伺う。

A 市夜間休日救急診療所は、軽度の患者に適切な医療を提供する役割を担っており、コロナ禍においても役割が果たせるよう様々な対策を講じながら、診察・検査体制を整えてきた。市医療保険事業団や市医師会などと具体的な対策について意見交換しながら、平時のみならず非常時においても、市民が安心して夜間休日救急診療所を利用できるよう関係団体の協力のもと、医療提供体制の充実を図っていく。

2)宇都宮准看護高等専修学校について

Q 宇都宮准看護高等専修学校の定員割れが続いている。県南高等看護専門学院の閉校、上都賀郡市医師会附属准看護学校の閉校が決まっており全県的な医療従事者の確保の観点からも、宇都宮准看護高等専修学校の役割は大きい。財政支援も含めた更なる支援が必要と考えるが、見解を伺う。

A 全国の准看護学校数や学生数は減少傾向にあり、当学校については本市の地域医療を支える人材の育成を担っており、これまでも学校運営
にかかる経費を補助するとともに、市の窓口や保育施設等での学生募集に関するパンフレット配布などの支援をしてきた。今後とも、地域医療を担う看護職を要請するという当学校の設立目的が達成されるよう、適切に支援していく。